【CCUS】現場契約情報の登録(現場登録)手順の解説

ご訪問ありがとうございます

石川県七尾市の行政書士多賀と申します

 

いよいよ建設キャリアアップシステム(CCUS)に現場の情報を登録します

現場の登録が建設キャリアアップシステムを活用する上でのスタート点と言っても

過言ではありません。

今回は建設キャリアアップシステム(CCUS)の「現場・契約情報」の登録手順

いわゆる「現場登録」について解説をします

 

 

現場・契約情報の登録(現場登録)とは

建設キャリアアップシステム(CCUS)における現場・契約情報(現場登録)とは

これから施工する現場の情報を建設キャリアアップシステムに登録することを指します

現場登録では現場名や現場管理者、現場にてカードをかざしたときに就業履歴が蓄積される期間

(就業履歴蓄積期間)等の設定をします

  

現場・契約情報(現場登録)を行い現場IDを作成する

元請事業者が建設キャリアアップシステムにて現場・契約情報を登録(現場登録)すると

登録された現場情報に現場ID(数字14桁)が採番されます

登録された現場・契約情報には施工体制や作業員名簿が登録できるようになります

元請事業者は下請事業者を施工体制登録に組み込んだら、

下請事業者に現場名や現場IDを伝えることで、下請事業者は2次下請事業者等の

施工体制登録や自社の作業員名簿登録を行うことができます

この現場契約情報の登録(現場登録)の操作は下位の事業者の施工体制登録や

作業員名簿登録などを行うための出発点なので、なるべくスムーズに行いましょう

   

現場・契約情報(現場登録)は誰が入力するの?

現場契約情報の登録(現場登録)する人は

元請事業者の事業責任者IDや階層管理者ID保有者が登録します

比較的小規模な事業所だと事業責任者が行うと良いでしょう

※現場・契約情報はその時に使用する階層以下に現場・契約情報が登録されます

共同企業体(JV)による工事の現場・契約情報は、代表者となる事業者が

行うことを推奨します

 

現場契約情報(現場登録)の登録手順

現場・契約情報(現場登録)の登録内容は

「現場情報」と「契約情報」、「工事情報」の3つにより構成されます

「現場情報」は必ず入力しなければならない項目がありますが、

「契約情報」と「工事情報」は必要に応じて登録してください

現場契約情報の登録(現場登録)は現場名、現場連絡先、現場事務所住所、現場担当者情報、就業履歴蓄積期間、発注区分、工事の種類があれば入力できます。現場情報を登録するだけでしたらいつでも削除することができますので、仮に適当な名称で登録してみても問題ありません。登録後は「90_削除」で削除できます。作業員名簿登録まで行ってもかまいませんが、就業履歴は蓄積させないでください(削除できなくなるため)

 

まずは管理者ID等で建設キャリアアップシステムにログインします

ログイン後、左メニュー「610_現場・契約」をクリックし、

「10_新規(個別登録)」をクリックします

「30_内容変更」は登録した現場・契約情報の内容を変更する場合に使用し

「90_削除」は就業履歴が蓄積されていない現場・契約情報を削除するメニューです

 

①現場情報の入力

現場契約情報の登録画面右上に「一括表示設定」ボタンがありますので、適宜ご活用ください

まずは下記情報を登録します

大項目項目必須項目入力内容コメント
現場契約情報現場名入力必須工事を行う現場名現場名は表示されます。そのため秘匿等が求められる場合は伏字でも構いません
伏字の場合は就業履歴にそのまま表示されるため、どの現場か判断できる範囲での伏字が望ましいです
例)A邸改修工事、Y住宅工事
組織情報現場が属する階層を選択1度登録されると組織階層の変更や修正はできません
現場連絡先現場電話番号入力必須現場の電話番号
現場FAX番号現場のFAX番号
現場事務所住所郵便番号入力必須現場事務所の住所工事先に事務所が設置していなければ、工事先の郵便番号でも可
都道府県
市区町村
入力必須現場事務所の都道府県市区町村工事先に事務所が設置していなければ、工事先の住所でも可
現場担当者情報現場管理者・責任者ID入力必須当該現場の現場管理者を設定複数名登録可能
就業履歴蓄積期間就業履歴蓄積期間入力必須当該現場にて就業履歴を蓄積する期間(開始日と終了日)注釈①
発注区分発注区分入力必須プルダウンから選択公共工事(国)
公共工事(都道府県)
公共工事(市区町村)
公共工事(その他)
民間工事
有害物質の取り扱い有害物質の取り扱いの有無有害物質を取り扱うかの有無有の場合は当該項目に✔
その他を選択した場合は
内容を入力

注釈①)就業履歴蓄積期間を過ぎると、当該現場では就業履歴を蓄積することができません

(システム上最長20年まで設定可能)

現場・契約情報を登録後、就業履歴蓄積期間を延長したい場合は、

現場・契約情報の登録内容を変更する必要があります

 

上記表において、黄色マーカー部分は必ず表示されます

(現場名を伏字で登録した場合は伏字名で表示されます)

その他の項目については表示するか非表示にするかを右側の「表示設定」で任意で選択できます

「表示」を選択した場合は表示され、「非表示」を選択した場合は表示されません

右側メニューの「一括表示設定」で一括に表示/非表示を選択できます

 

②契約情報及び工事情報の入力

契約及び工事情報の入力は任意です

契約情報と工事情報では以下の内容を登録します

以下の内容がある場合に「契約及び工事情報登録の有無」で「有」を選択し入力します

「有」を選択後は入力後に設定ボタンをクリックします

「無」を選択する場合は③のその他の設定に進みます

契約情報および工事情報の分類項目入力内容
契約情報契約工事名称契約工事名称
施工場所住所郵便番号・住所・座標緯度・経度
契約情報発注者名
受注形態(JV/単独/その他)
請負事業者名
契約営業所名
役職
受注者の氏名受注者の氏名
請負金額(税込)請負金額(税込)
契約工期開始日と終了日
労働保険番号労働保険番号の有無、保険番号
請負金額(変更後)請負金額(変更後)
(請負金額が変更になっている場合の合計金額)
工事情報コリンズ登録登録の有無。有の場合コリンズ登録番号
建築確認番号建築・住宅工事
(登録の有無。有の場合建築確認番号)
土木工事
(なし)
電気・空調衛生・その他工事
(なし)
工事内容建築・住宅工事
(工事分類・工事種別など)
土木工事
(工種・後方・形式など)
電気・空調衛生・その他工事
(工事分類・工事種別など)
元請事業者
自由記入欄
工事概要・特殊条件等の自由記入

 

③その他の設定

就業履歴通知と標準APIの利用を設定します

就業履歴通知一次下請事業者へ就業履歴の通知を行う場合はチェックボックスにチェックを入れます
標準APIの利用自社や他のシステムを用いて「施工体制の登録」を行う場合は「利用する」にチェックします
チェックを入れると建設キャリアアップシステムにて当現場の施工体制の登録を行うことはできません
標準APIを使用して施工体制を登録していない場合は、
チェックを入れてはいけません

就業履歴の通知について

技能者本人がシステムに就業履歴が直接入力された場合または、

技能者が所属する事業者がシステムに就業履歴が直接入力された場合は、

元請事業者にはデフォルトで直接入力された通知がされますが

この就業履歴通知の「通知する」にチェックが入力されていた場合は

一次下請事業者にも通知されるようになります

元請事業者は承認作業、一次下請事業者は確認作業(任意)を行います

 

全ての入力が終わりましたら、最下部「内容確認」ボタンをクリックし、

内容に間違いがないか確認します

入力内容を修正する場合は、各項目右側の鉛筆ボタンをクリックして修正してください

(修正後は修正終了ボタンをクリック)

入力内容に間違いがなければ下部「申請」ボタンをクリックします

申請ボタンをクリックし

申請します。よろしいですか?  -->「はい」

申請が完了しました       -->「はい」

すると先ほど登録した現場・契約情報に現場IDが採番されます

以上で、建設キャリアアップシステムにおける「現場・契約情報」の登録が完了しました

 

 

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