【CCUS】組織体制登録の説明と階層管理

ご訪問ありがとうございます

石川県七尾市の行政書士多賀と申します

 

自社で組織体制登録を行い管理者IDを作成されて実際に運用されている方も多いと思いますが

建設キャリアアップシステムを導入するにあたり初めて「組織体制の登録」という言葉を聞いた方も

多いと思います

今回は組織体制登録の概観と階層管理のご説明をさせていただき、組織体制のイメージを掴んで

いただけると幸いです

 

建設キャリアアップシステム上のルール

建設キャリアアップシステムの事業者IDは1つの会社につき1IDしか付与できません

〇〇建設株式会社(法人)の本店で1つのID、〇〇土木(個人事業)の本店で1つのIDです

小規模事業所や中規模事業所、大規模事業所でも一様にそのルールが適用されます

このルールだと〇〇建設株式会社の各支店は本店ではないので事業者IDを持つことはできませんし

〇〇土木の各営業所も本店ではないので事業者IDを持つことはできません

この場合、各支店や各営業所は事業者IDは持つことはできませんが、

別のIDを付与させることはできます

それが本店の子ID(管理者ID)です

 

 

 

なお、実際の組織が階層構造になっていたとしても、必ずしも管理者IDを

設定しなければいけないということではなく、必要に応じて登録します

実際の組織とキャリアアップシステム上の組織と異なっていても構いません

 

 

組織体制の登録を行うメリットと現在の運用

組織体制登録は行ってもいいし行わなくてもいい、いわゆる自由選択ですが、

どちらを選べばよいのでしょうか

それは行うことで得られるメリットと行わないことで得られるメリットを

比較することで判断できると思います

 

まずは下図をごらんください

下図の左側が組織体制登録を行った場合で、右側が組織体制登録を行わなかった場合です

支店の下の一輪車は請け負った現場を表します

 

 

【左図について】

左図は階層管理を行いました。各支店(各営業所)が請け負った現場は

各支店それぞれ管理者ID保有者が建設キャリアアップシステムに現場を登録します

支店Aが受注した現場は支店Aの管理者ID保有者が登録し、

支店Bが受注した現場は支店Bの管理者ID保有者がそれぞれ登録します

 

【右図について】

右図は階層管理を行いませんでした

この場合、事業者ID保有者が建設キャリアアップシステムに現場を登録します

 

【左図と右図の比較と現在の運用】

左図は各支店の管理者ID保有者がそれぞれ現場を登録しますが

右図は事業者ID保有者が現場を登録します

支店の数が多くなり登録する現場も多くなると、事業者IDのみですべての現場を登録する

というのは、現実的に難しいかもしれません。その場合は管理者IDを作成し、

各支店に現場登録を行ってもらうほうが現実的ではないでしょうか

各支店が管理者IDを保有していないと施工体制登録も行えないので不便です

逆に登録する現場数が少ない場合は事業者IDのみの運用を行い、

将来登録現場数が増加するような場合、そのときに管理者IDを作成する方法でも

良いと思います

 

現在の運用傾向としては支店をお持ちの場合に管理者IDを設定し

支店をお持ちでない場合は管理者IDを設定しないケースだと思います

ただ、建設キャリアアップシステムの導入していない事業者がまだまだおられますので

これからどんどん普及していくにつれ自社にあった独自の組織体制を登録していくものと

考えられます

 

階層管理者について

組織体制を行うと本店から支店、さらには部門という階層構造が作られます

階層構造が作られたそれぞれの階層のことを第1階層/第2階層/第3階層と呼びます

その各階層の管理者を階層管理者と呼びます。

さらに現場に設定される現場の管理者を現場管理者と呼びます

システム上、組織体制登録を行ってまず階層管理者を設定する枠を作成し、

その後、組織ユーザー管理にてその枠に対して階層管理者を設定します

 

上図の場合、第1階層管理者は役員さん、第2階層管理者は支店長さん、第3階層管理者は部長さん

現場管理者は配置技術者さんのような構造です。社長さんは事業者責任者でまた別枠です

ただ、階層管理者はシステム上の呼び名ですので

実際の役職と建設キャリアアップシステム上の階層管理者は異なっていても構いません

 

次回は階層管理者が持つシステム上の権限について解説したいと思います

【CCUS】階層管理者に付与される権限と役割

 

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