わかる!キャリアアップシステムのメリットと自社の強み

ご訪問ありがとうございます
石川県七尾市の行政書士多賀と申します
令和3年に入り事業者登録者数や技能者登録者数が日々増加している建設キャリアアップ
システムですが、このシステムの目的や導入することで得られるメリットを把握し、
建設キャリアアップシステムを活用した自社の強みをビジネスチャンスに活かしましょう
目次
建設キャリアアップシステム(CCUS)の目的
建設キャリアアップシステムは技能者ひとり一人の就業実績や資格を登録し、技能の公正な評価、
工事の品質向上、現場作業の効率化などにつなげること等を目的とされています
現在建設業に従事している60歳以上の技能者が80万人、30歳未満が36万人で建設業への
新規入職者数はこの20年でピーク時の約半分に減少しました
(新規入職者:平成7年が7.8万人 → 平成27年が4.0万人)
そのため建設業における若者の入職を進めるためには建設業が「魅力的な産業」であることを
示すことが必要になり、技能や技術といった個々のスキルを「見える化」により評価される市場、
産業としての地位を築くことにあります
建設キャリアアップシステム登録のメリット
システム登録のメリットを事業者側の視点と技術者側の視点から紹介します
事業者視点から見たキャリアアップシステムのメリット
- 能力評価制度の構築により企業価値の増加
建設技能者の能力評価制度(レベル判定)が構築されたため育成に力を入れている企業が
高い評価を得られるようになる
- 帳簿出力の簡略化
建設キャリアアップシステムの登録事業者は施工体制台帳や就業履歴一覧、
社会保険加入状況が簡単に出力できるので技能者管理等の作業効率がアップする
- 建設キャリアアップシステムに登録済みであること
令和3年4月から大手さんの現場に入場するには、建設キャリアアップシステムの登録が
必要になった!とのお話しを都市部の事業者さんからお話をお伺いすることがよくあります
登録には早くて1ヶ月程度時間を要しますが(繁忙期はさらに伸びます)、
あらかじめ登録しておくことで「急いで登録しなければならない!」ような事態を
避けることができます
技能者視点から見たキャリアアップシステムのメリット
- 能力評価制度の構築により技能者価値の増加
建設技能者の能力評価制度(レベル判定)が構築されたため、自身のスキル向上や
自己の技能力を対外的にアピールできる
- 就業履歴が蓄積される
建設キャリアアップシステムに就業履歴が蓄積されることで、いつどこでどの現場に
就業したか把握することができる
建設業をいったん離れても、離職以前の現場経験がシステムに残るので
再就職の際に自身の経歴を証明できるようになる
キャリアアップシステムをビジネスチャンスに活かす
建設キャリアアップシステムでは登録された建設業者と建設業者を繋げる仕組みがあります
それは建設キャリアアップシステムにおいて「施工体制の登録」と呼ばれ、
この施工体制の登録は元請事業者さんが請け負った現場を、どの下請事業者さんとお仕事するかを
設定することを指しますが、設定される下請事業者さんは建設キャリアアップシステムに
登録が済んでいる必要があります
登録を済ませていない事業者さんはこの施工体制の登録に参加はできません
(令和3年4月に改修されました。名前だけなら登録可能です)
施工体制に登録されると元請事業者さんと下請事業者さん、
下請事業者さんと下請事業者さんがシステム上、繋がります

この建設業者と建設業者を繋げるシステムを活用することにより、今までのつながり以上の
建設業者間のつながりが期待できるほか、その他建設業者の検索機能も備わっており
従来より積極的かつ容易に他建設業者の情報にアクセスすることができます
当然他社も自社の情報にアクセスできるようになります
このようにビジネスにおける繋がりや情報共有等に活用していただき、今まで以上に
自社の強みや魅力を地域社会に拡げてみてはいかがでしょうか
建設キャリアアップシステムで “苦手意識をお持ちの方”
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