【CCUS】階層管理者に付与される権限と役割
![](https://taga-gyousei.com/wp-content/uploads/2020/11/組織体制登録と権限.jpg)
ご訪問ありがとうございます
石川県七尾市の行政書士多賀と申します
組織体制登録を行い各階層に階層管理者を設定するとそれぞれのIDに対して
建設キャリアアップシステム上、権限が付与されます
階層管理者とはいったい何ができるのか。またどのような役割なのかを本記事で
解説します。
今回は各階層管理者に与えられた権限から、それぞれの役割について理解していただき
自社に必要であれば登録し、必要でなければ登録しないという判断の材料に
していただけると幸いです
組織体制の登録を行うと権限が付与される
建設キャリアアップシステム上で自社の組織体制登録を行った後は
階層管理者を誰にするか設定しなければいけません
組織体制登録は行ったけど階層管理者を設定しなかったら、
ただ階層管理者を設定できる枠を作成しただけにすぎません
設定するには組織ユーザ管理を行い階層管理者として指定したい方の氏名の入力と
メールアドレスを登録します(登録方法は別ページで紹介します)
管理者IDの作成は本人確認書類や社会保険情報等の入力は必要ありません
技能者IDを登録していなくてもかまいません
階層管理者として登録された方は管理者IDが付与され、管理者ID発行後、
建設キャリアアップシステムにログインすることができます
管理者IDは技能者IDのようなキャリアアップカードが作成されないほか、
就業履歴等の蓄積も行えません。システムを操作するだけのIDです。
現場運用マニュアルでは「管理者IDでログインする」という表記が見られますが、
この表記は事業者ID保有者や管理者ID保有者が建設キャリアアップシステムにログインすることを
意味します
付与される権限とシステムにおける作業
組織体制の登録により権限が付与された対象IDはどのような作業が
可能になるのかを見ていきます
まず、↓の表は組織体制の登録を行うと付与される権限一覧です(現場運用マニュアル参照)
利用者立場はシステム上の呼び方です
事業者責任者は事業者ID作成時に登録した登録責任者を指し、第1~第3階層管理者は
組織体制登録時に登録した方を指します
利用者立場名称(ID) | 操作権限グループ名 | 組織管理 | 組織ユーザ管理 | 現場・契約情報登録 | 施工体制登録 | 就業履歴管理 | |
ーーー | 事業者責任者 | 事業者責任者権限 | ● | ● | ● | ● | ● |
--- | 第1階層管理者 | 第1階層責任者権限 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ーーー | 第2階層管理者 | 第2階層責任者権限 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
--- | 第3階層管理者 | 第3階層責任者権限 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
上表の利用者立場名称の事業者責任者は組織管理や組織ユーザ管理、現場契約情報、施工体制登録
就業履歴管理の全てに「●」が付いています。これは登録や更新、削除など全て可能である旨を
指します
逆に第3階層管理やの組織管理をみると「×」が付いています。これは登録や更新、削除のすべてが
不可能である旨を指します
では「◯」は何を指すかといいますと、「◯」は一応登録や更新、削除は条件付きで可能である旨を
指します
つまり第1階層管理者から第3階層管理者は条件付きではありますが
組織管理/組織ユーザ管理/現場契約情報登録/施工体制登録/就業履歴管理が可能です
組織管理 ・・・第1~第3階層や現場管理者の「枠」を作成すること
組織ユーザー管理 ・・・組織管理で作成した「枠」に誰を登録するか設定すること
現場・契約情報登録・・・請け負った現場情報を登録すること
施工体制登録 ・・・請け負った現場にどの会社と施工するかを登録すること
就業履歴管理 ・・・入力された就業履歴を管理すること
条件とは自身の階層以下の階層なら可能であることを指します
第1階層管理者なら第1から第2、第3(自身の階層と自身の第1階層より下)の
組織管理や組織ユーザ管理、現場契約情報登録、施工体制登録、就業履歴管理が可能ですが
第2階層管理者は第2と第3階層の各作業が可能ですが、第1階層の各作業はできません
第3階層は自身より上の階層である第1や第2の各作業はできません。第3のみ可能です
各階層管理者の役割
各階層管理者のシステム上の作業は自身の階層と自身の階層以下の
組織管理、組織ユーザ管理、現場契約情報、施工体制登録、就業履歴管理を行うことができます
実際のオペレーションとしては第1階層管理者が第3階層が受注した現場契約情報を
第3階層下に登録するという作業を行うことはそうそうないと思いますが、
システム上可能だということになります
![](https://taga-gyousei.com/wp-content/uploads/2021/03/階層管理者説明.png)
以上から階層管理者の役割としては必要に応じて自階層または自階層以下の
組織管理兼組織ユーザ管理や現場の施工体制関連の業務、就業履歴管理等の
マネジメントを行うことになります。組織体制登録や組織ユーザ管理を行うことは
あまりないかもしれませんが、施工体制登録や作業員名簿登録などは行う機会が
あると思います。この場合、どの協力会社さんと施工体制を組むのか、また
どの現場にどの技能者が配置されるのかなど把握しなければなりません
このように各階層管理者の役割は自身の階層を管理し、
かつ自身より階層が下の階層も統括することになります
次は【CCUS】組織体制登録と組織ユーザ設定方法となります
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