【CCUS】技能者が転職/退職した際の操作

長く建設キャリアアップシステムをご活用されていると様々な理由から
技能者さんが転職や退職するケースがでてきます
今回は技能者さんが転職や退職した場合、
建設キャリアアップシステム(CCUS)にてどのような操作が必要になるか
ご相談をいただきましたので解説します
目次
技能者が転職/退職した場合、どうなるの?
通常、建設キャリアアップシステムで技能者登録した際は、
事業者と技能者が関連付け(所属技能者関連付け)されているかと思います
事業者IDと技能者IDが紐付いている状態です

所属する技能者が転職や退職をした場合は、
この「自社の所属を解除する」必要があります
自社の所属を解除しないと事業者側が作業員名簿登録などを行う際、
転職/退職した技能者が表示されます
(関連付けされていない場合は、関連付け解除の必要はありません)
所属事業者が行う操作
【転職/退職した技能者の自社の所属を解除する】
①事業者IDで建設キャリアアップシステムにログインします
②左メニュー「720_所属技能者確認」をクリックします
③「10_所属技能者関連付け」をクリックします
※このサブメニューは所属する技能者の関連付けを解除するメニューです
所属技能者を関連付けするサブメニューではございません
④表示された画面で「検索」ボタンをクリックすると
自社に関連付けされている技能者が一覧表示されます
⑤表示された技能者一覧から該当(転職/退職した)技能者の左側の
チェックボックスにチェックを入れます
⑥チェックを入れた技能者が転職/退職した技能者であるか再度確認してください
間違えるとその後の処理が面倒です
⑦取消ボタンをクリックし、転職/退職した技能者の所属を解除します

※転職や退職した技能者の建設キャリアアップカードは技能者にお渡しください
(その際、ログイン情報も技能者にご連絡をお願いいたします)
以上で所属していた技能者が転職/退職した場合の事業者側の操作は終了です
転職/退職した技能者が行う操作
転職や退職された技能者は以前勤めていた事業所が建設キャリアアップシステム上、
技能者登録上、現在の所属事業者として登録されています
そのため、以前の勤め先情報となっている箇所を変更する必要があります
変更のポイント:ケースに合わせて操作する
・新たに所属する事業者が建設キャリアアップシステムに事業者登録済みのケース
・新たに所属する事業者が建設キャリアアップシステムに事業者登録未登録のケース
・所属する事業者がまだ決まっていないケース
・その他
ご自身がどのケースに該当するかで建設キャリアアップシステムの操作が若干異なります
では、それぞれのケースに合わせて操作方法を見ていきましょう
新たに所属する事業者がCCUS事業者登録済みのケース
新たに所属する事業者が決定しており、その事業者が建設キャリアアップシステムに
事業者登録が済んでいる場合は、「所属事業者」情報を今後勤められる事業者に変更します
なお、建設キャリアアップカード送付先など、その他の情報も以前の勤め先の情報と
なっている場合は、その箇所も変更します
なお、新しい事業者へ関連付けすることになるので、社会保険情報がリセットされます
そのため、新しい事業者さんの社会保険等の添付資料をご用意ください
【準備するもの】
・新たに所属する事業者さんの住所や電話番号、メールアドレス等情報
(事業者IDがあればなおよし)
・新たに所属する事業者名の健康保険証の写しなどの社会保険等添付資料
【操作方法】
①技能者IDでログインします
②左メニュー「350_変更」から「10_変更申請」
③表示された画面にて以下箇所を確認します
「建設キャリアアップカード送付先住所」
「緊急連絡先住所」
「緊急連絡先電話番号」
「緊急連絡先氏名」が
以前勤めていた事業者情報になっている場合は右の鉛筆ボタンをクリックし
今後勤められる事業者情報へと編集します
④続いて「所属事業者」を今後勤められる事業者へと変更します
次ページをクリックし所属事業者画面を開きます
所属事業者画面右側の、明細登録ボタンをクリックし 新たに所属する事業者を検索し
所属事業者情報を順次登録します
⑤新たに所属する事業者を設定すると
主たる所属事業者が以前勤めていた事業者と新たに勤める事業者の2件表示されます
新たに所属する事業者にラジオボタンにチェックを入れ、主たる所属事業者にします
所属事業者を変更すると社会保険情報がリセットされるので
新たに社会保険情報を入力する必要があります
~ 以前勤めていた事業者情報について ~
以前勤めていた事業者は所属事業者として表示されていますが、
スクロールバーで右側を表示させると「編集」「行削除」ボタンが表示されています
「編集」ボタンで雇用年月日(終了日)を入力すると、雇用年月日終了日が過ぎた時点で
「過去の所属事業者」枠に以前勤めていた事業者が表示されるようになります
また雇用年月日(終了日)に過去日付を入力すると
「雇用年月日の終了日を入れると主たる所属事業所ではなくなります。
所属事業者の年金保険の厚生年金事業所情報の入力内容が
変更されますがよろしいですか?」
と表示され保険情報がクリアされますので新たな情報を入力して下さい
※「行削除」ボタンで行削除を行うと退職日が記録されず、過去の所属事業者枠にも
表示されません
⑥編集完了後、内容確認をおこない申請します
(所属事業者を変更する申請&関連付け申請なので変更完了まで時間を要します)
以上で、以前勤めていた事業者を削除し新たに所属する事業者への
変更申請が終了です
以前勤めていた会社を辞めて新たに建設業を開業し独立する場合は
事業者IDの取得等が必要になります
詳しくはこちらの記事を参照してください 建キャリ登録後に退職し独立した場合
新たに所属する事業者が未登録のケース
新たに所属する事業者が建設キャリアアップシステムに未登録の場合は
変更申請を行って事業者を検索しても事業者IDをお持ちでないので新たに所属する事業者が
表示されません。つまり、事業者IDをお持ちでないので関連付けされません
今後の建設キャリアアップシステムの活用を考えると事業者さんに
事業者IDの取得を推薦されるのが一番です
しかしながら、関連付けされなくても建設キャリアアップカード送付先等情報が
以前勤めていた事業者となっている可能性があるので確認し、適宜修正します
以前勤めていた事業者情報が入力されている箇所を確認/修正します
①技能者IDでログインします
②左メニュー「350_変更」から「10_変更申請」
③表示された画面にて
「建設キャリアアップカード送付先住所」
「緊急連絡先住所」
「緊急連絡先電話番号」
「緊急連絡先氏名」が
以前勤めていた事業者住所になっている場合は右の鉛筆ボタンをクリックし
編集します
④続いて「所属事業者」を今後勤められる事業者へと変更します
次ページをクリックし所属事業者画面を開きます
所属事業者画面右側の、明細登録ボタンをクリックし 新たに所属する事業者を検索し
関連付けされませんが、編集画面で事業者情報を入力し形式上主たる所属事業者を登録
新たに所属する事業者にラジオボタンにチェックを入れ、主たる所属事業者にします
(所属事業者を変更すると社会保険情報がリセットされます)
その後、以前勤めていた事業者を退職日登録や行削除で削除します(お勧めは退職日登録)
⑤編集完了後、内容確認をおこない申請します
以上で、以前勤めていた事業者の変更作業が終了です
新たに所属する事業者が決まっていないケース
新たに所属する事業者がまだ決まっていない場合は、
所属する事業者を「なし」で設定します
なぜ、「なし」名義で設定するのかといいますと
所属事業者情報は必須項目です
以前勤めていた事業者を行削除ボタンで削除したときに所属事業者情報が0件になります
0件だと必須項目未入力で変更申請できません
とりあえず、所属事業者をなにかしら登録しないと以前勤めていた事業者を
行削除できないからとりあえず、「なし」名義で登録する必要があるのです
ダミー情報を登録していただき、所属する事業者が決まった時点で
新たに所属する事業者を登録し、ダミー情報を行削除する手順が良いでしょう
しかしながら、関連付けされなくても建設キャリアアップカード送付先等情報が
以前勤めていた事業者となっている可能性があるので確認し、適宜修正します
以前勤めていた事業者情報が入力されている箇所を確認/修正します
①技能者IDでログインします
②左メニュー「350_変更」から「10_変更申請」
③表示された画面にて
「建設キャリアアップカード送付先住所」
「緊急連絡先住所」
「緊急連絡先電話番号」
「緊急連絡先氏名」が
以前勤めていた事業者住所になっている場合は右の鉛筆ボタンをクリックし
編集します
④続いて次ページをクリックし「所属事業者」をナシへと変更します
所属事業者画面右側の、明細登録ボタンをクリックし 新たに所属する事業者を検索し
会社名やふりがななどは「ナシ」で入力し、
所在地や電話番号等はご自身の住所や電話番号等を入力し登録します
当然関連付けされませんが、ナシ名義が形式上主たる所属事業者にするため
新たにナシ名義にラジオボタンにチェックを入れ、主たる所属事業者にします
(所属事業者を変更すると社会保険情報がリセットされます)
その後、以前勤めていた事業者を退職日登録や行削除で削除します(お勧めは退職日登録)
⑤編集完了後、内容確認をおこない申請します
その他の事項
転職/退職する前段階で技能者の技能者登録情報も注意してください
技能者IDのメールアドレスが所属していた会社のメールアドレスになっていた場合は
技能者IDのメールアドレスを会社のメールアドレスから技能者のメールアドレスに設定し、
また、技能者IDのキャリアアップ送付先住所が所属していた会社の住所になっていた場合、
技能者の現住所に転職/退職前に設定しなおしたほうが良いと思われます
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